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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和元年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

Ⅲ-2

4台のハードディスクドライブ (以下、HDDという) を用いたRAID装置がある。このRAID装置では、2台のHDDで構成したRAID0 (ストライピング) を、RAID1 (ミラーリング) 構成にしている。HDD単体の故障率を0.1としたとき、RAID装置の故障率はHDDの故障率に比べ何倍改善できるか、最も近い値はどれか。
 ただし、HDDの仕様は同一で故障は独立に発生し、RAIDコントローラなどHDD以外の故障は考えないものとする。

① 2.8倍  ② 3.4倍  ③ 4.0倍

④ 27.0倍  ⑤ 40.0倍


類題

H18 Ⅳ-21

H29 Ⅲ-12


正解


解説

HDD単体の稼働率は 1-0.1 = 0.9である。

2台のHDDで構成したRAID0は、2台のHDDがどちらも稼働していなければならない。従って故障率は
1 - 0.9×0.9 = 0.19

これをRAID1 (ミラーリング) 構成にしているため、その故障率は、2台のRAID0のどちらも故障した場合となり、
0.19 × 0.190.0361

従って、故障率の改善は、0.1 ÷ 0.03612.8倍である。

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